単語や文法やある程度勉強したけど、英作文はどうやって勉強すればいいかわからない。
何からやればいいの?
こういった疑問を持つ方は多いと思います。
なぜなら英作文はしっかり教わることがないのに、テストや英検などで必要とされるからです。
英作文は大学受験や英検で必要とされるだけでなく、英会話の基礎にもなるので、英語を習得するには避けては通れない道です。
この記事では、英作文の学習の流れとおすすめの参考書を紹介していきます。
英作文の勉強の流れ
英作文は以下の流れで勉強していくのがいいと思います。
高校レベルの文法・単語の知識を学習する
↓
和文英訳の練習をして言おうとしていることを英語で書けるようにする
↓
英語で自分の意見を小論文の形でまとめられるようにする(自由英作文)
一番上の文法・単語に関しては英作文だけでなく、英語をやるにしたら絶対できるようにしなければいけませんね。
学習期間は集中的に勉強すれば、6か月ぐらいだと思います。
この記事では、学習方法は割愛します。
2番目と3番目の和文英訳・自由英作文は英作文の参考書で学習するのが効率的です。
それぞれ2か月ぐらいの学習期間が必要でしょう。
英作文1冊目としておすすめの参考書
文法・単語をある程度勉強して英作文をやるとなったら、まず1冊目はハイパートレーニング和文英訳編をおすすめします。
この参考書は英作文をするうえで必要なポイントを文法をメインに解説されている本です。
基礎の基礎から解説されているので、英作文の1冊目として非常に優れています。
この参考書は以下のような構成になっています。
- 文法項目別に英作文で気をつけたいポイントを解説
- 復習問題で習熟度をチェック
- 入試問題にチャレンジ
- ミスしやすい語法のまとめ
- 英語表現のまとめ
- 例題の暗唱用例文集(別冊)
文法項目別に英作文で気をつけたいポイントを解説
この章では、最初に2問例題があります。
まずはこの2問を自力で書いてみましょう。
最初は簡単な英作文すらできない自分に絶望するかもしれませんが、気にする必要はありません。
この参考書を何度もこなせば、かなり英作文の力が上がります。
そして次に文法で気を付けたいポイントと例題の解説があるので、じっくり読みましょう。
この解説を理解して使いこなせるようにするというのが英作文のポイントなので、頭に入るまで何度も復習しましょう。
復習問題で習熟度をチェック
この章の合間に復習問題がいくつかあります。
今までやった内容ができているか確認できるので、やってみましょう。
書いてみると、意外と書けないことが多いです。
できなかったことやあやふやなことがあったら、必ず前に戻って確認してください。
できないことをそのままにしないで、その場で復習すると効率的に苦手を克服できます。
入試問題にチャレンジ
この章では、大学入試レベルの和文英訳の問題が8問あります。
この問題は今までの知識に加え、どのように英語で表現するか工夫する必要があるので、かなり難しいです。
なのでできなくても、落ち込む必要は全くありません。
ただ、入試で和文英訳が必要とされる場合、このレベルが要求されることが多いです。
難しい和文英訳を出題される大学を受ける人は、もっと難しい和文英訳の問題集もやっておくべきです。
それについては後述します。
ミスしやすい語法のまとめ
英作文では、文法と単語のほかに語法もできておかないといけません。
語法というのは、「この単語はあの単語とセットで使うよね」という決まりのことです。
例えば、robという動詞は、<rob 人 of 物>という形で使います。
ただ、このことを知らなければ、robがofとセットで使うなんてわからないはずです。
なのでこういった単語と単語のセットは覚えておかなければいけません。
ハイパートレーニング和文英訳では、後ろのほうに、英作文で知っておきたい語法が厳選されて紹介されているので、すべて覚えるようにしましょう。
英語表現のまとめ
英作文では、文法や単語ができても「これって英語でなんて言うの?」となることが多いです。
ハイパートレーニング和文英訳では、そういった表現の中でも英作文でよく使える表現が紹介されています。
覚えておくと表現の幅が広がって、英作文が楽になるのでここもしっかり覚えましょう。
例題の暗唱用例文集(別冊)
ハイパートレーニング和文英訳では、うすい別冊が付いています。
この別冊では、今までにやった例題を一気にチェックすることができます。
持ち運びに適しているので、隙間時間に何度もやって、例題は日本語を見てすぐに英訳できるようになるまで繰り返し練習しましょう。
ここまでで見てきたように、英作文で必要とされるさまざまな要素が1冊で学習できるのが、ハイパートレーニング和文英訳です。
この1冊だけでもかなり英語の能力は上がるので、繰り返し学習してマスターしましょう。
英作文の勉強の仕方
次にハイパートレーニング和文英訳編を使った勉強法を紹介します。
①例題を解く
②解説をじっくり読む
③復習問題を解く
④復習問題でできなかったことを前に戻って復習する
⑤①~④までを何度も繰り返し、すべての例題を完璧に書けるようにする
⑥巻末の語法を覚える
⑦巻末の英語表現を覚える
➇「入試問題にチャレンジ」をやってみる
こんな流れでやっていくといいと思います。
2か月で本書をマスターするのが目安ですが、焦ってあやふやな部分を残してはいけません。
この本のすべてをものにするつもりで徹底的にやりましょう。
ハイパートレーニング和文英訳編で到達するレベル
ハイパートレーニング和文英訳編は英作文初心者におすすめですが、これだけで十分なのでしょうか。
結論:たいていの大学入試はこれで十分
大学入試に関しては、難しい和文英訳を出す大学以外はこれで十分です。
自由英作文は本書では取り上げられていませんが、過去問の模範解答の形でエッセイをつくれば、十分な答案になります。
しかし、国公立大学の中には、とても1文が長くて独特な言い回しの日本語文を英訳させてくるところがあります。
ハイパートレーニングはあくまで英作文の基礎なので、応用的なことは扱っていません。
そういった大学を受けるなら、難しい和文英訳の問題を扱っている問題集もやるべきです。
英会話の基礎作りもこれで十分
英会話の習得を目指す方も、英作文の参考書はこれだけやれば十分です。
ただ、この本だけで英語は話せるようにはなりません。
この本をマスターしたら、英会話でよく使う表現を覚えたり、オンライン英会話などで実践をして、英会話に慣れていきましょう。
ハイパートレーニング和文英訳編の後におすすめの参考書
ハイパートレーニング和文英訳編だけでも、かなり英作文の力は向上します。
ただ、あくまで基礎的な内容なので、時間が許せば、より発展的な教材もやっておきたいです。
以下に、目的別でおすすめの参考書をまとめました。
難しい和文英訳を練習したい方は
実践編 英作文のトレーニングがおすすめです。
難しめの英作文の問題が多く載っているので、練習になります。
1つの問題に対しての解説も詳しいので、難しい日本語をどのように英語にすればいいかという発想が身につきます。
別冊に基礎的な文のみで構成された暗唱用例文集があるので、基礎的な知識の抜けも補強することができます。
自由英作文の対策をしたい方は
一部の大学や英検で出題される自由英作文の対策は、ハイパートレーニング自由英作文編がおすすめです。
自由英作文をどういう風に書いていくかが段階を追って、解説されています。
「自由英作文をどう書けばいいかわからない」、「アイディアが思い浮かばない」という方には、参考になります。
自由英作文の問題のほかにも、英作文で犯しがちな文法や語法のミスについて書かれている章もあり、すべての英語学習者に参考になる参考書です。
英会話力を高めたい方は
英会話 話を組み立てるパワーフレーズ トレーニング編がおすすめです。
この本では、会話よりの実践的な英文を大量につくることで、英会話の力を上げることができます。
大学入試の教材ではないので、文語的ではなく、会話で使える表現を練習できます。
問題が多いので大変ですが、その分効果も抜群です。
まとめ
英作文の学習のイメージはつかめたでしょうか。
この記事で書いた流れで学習すれば、英作文に十分な英語力がつきます。
英作文のポイントは、わからないことを中途半端にしないということです。
英作文は選択問題と違って、深く理解していないとなかなか書けません。
だからこそ、他の人と差がつけやすいです。
たかが英作文とおろそかにせず、全力で学習しましょう。
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