TOEICで時間内に全問解き終えるには?(950点、リーディング480点の筆者が解説)

TOEIC

TOEIC学習者で一番あるあるの悩みは

「全部解き終わらない!」
「時間が足りない!」

ではないでしょうか。

自分自身もTOEICの対策を始めたころは、たいてい5問くらい解き残していました。

当時は

「英語が得意だと言っているのに解き終わらないなんて情けない」

とよく絶望していたものです。

しかし、今では時間を少し余るくらいに成長しました。

結論を先に言うと、全問解き終えるためのすごいテクニックや勉強法はありません

ただ適切な時間配分を意識して日々訓練をすれば、必ず全問解き終えられる日が来ます。

この記事では、僕がリーディング480点を取るまでに行った勉強を書いていきます。

全問解き終えるための最適な時間配分

TOEICの問題を解く前に、どの問題に何分or何秒かけるのか必ず決めておきましょう。

回答時間の目安は下記のとおりです。

パート5:1問あたり5秒~30秒(平均20秒)  → パート全体で10分
パート6:1問あたり30秒(1つの文章で2分) →パート全体で8分
パート7:1問あたり1分           →パート全体で54分

このペースで解くと、リーディング100問を72分で解き終わります。

リーディングの回答時間は75分なので、何問かてこずって時間がかかってもぎりぎり終わるようになっています。

パート5の時間配分

上でパート5は1問あたり5秒~30秒と書きましたが、

「幅が広すぎるじゃねえか」

と思ったかもしれません。

なんでこんなに違うかというと、問題によってかかる時間も難易度も変わるからです。


すぐに解ける問題は、品詞問題相関的な問題です。

The CEO is interested in ___________ more environmentally friendly products.

  1. develop
  2. developing
  3. developed
  4. develops

例えば、上の問題は品詞問題で5秒で解けないといけない問題です。

回答のプロセスは、
①選択肢を確認する
(この問題は「動詞developの変化形が並んでいる」と気づく)

②空所の前後を優先的に確認する
(前に前置詞のinがある)

③前後と相性の良い単語を選択しから選ぶ
(前置詞の次に置けるのは、動名詞のdevelopingだけ)

という感じで正解の2を選びます。


次に相関関係の問題です。

相関関係というと難しそうですが、むしろTOEICで一番簡単な問題です。
相関問題とは、要は「この単語とこの単語はセットで使うよね」という問題です。

The manager is responsible for ___________ managing the team and completing projects on time.

  1. either
  2. both
  3. neither
  4. or

上の問題では、andが文章中にあります。

andとセットで使うのは、2のbothです。
(both A and Bという定型表現があるため)

他の選択肢の単語はandといっしょに使わないので、2が正解となります。


上の2問はそれぞれ5秒以内に解けるようになりましょう。

「そんなの無理」

と思ったかもしれませんが、
TOEICの参考書でポイントを押さえて学習していけば、あなたも一瞬で解けるようになります。

おすすめの参考書は「文法特急」です。

文法特急は、TOEICで頻出のパターンのみを必要最小限にまとめてくれているので、
効率よくパート5の対策ができます。

文法特急でTOEICにでるパターンを習得して、公式問題集で問題を解く練習をすれば、
時間内にパート5を解く力が身につきます。


逆にパート5で時間のかかる問題は語彙問題です。

選択肢の単語が、
1.implement
2.diversify
3.diminish
4.allocate

のようにすべてまったく異なる単語が並んでいる場合は、
文章全体を読まないと引っかかってしまいます。

なので、30秒までならかけても大丈夫です
ただそれ以上かかるなら、次の問題に進んでください。

ちなみに、このパターンの問題は文法特急には載っていません。

苦手な方は、「単語特急」というこの問題に特化した参考書があるので、
ぜひやってみてください。

パート5の時間配分まとめ

品詞問題や相関関係の問題 → 5~10秒
語彙問題         → 20~30秒

パート6の時間配分

パート6は1問あたり30秒で解くようにしましょう

ただパート5と同じように問題パターンによって、解くスピードは変わります。
基本はパート5と同じで、品詞問題はすぐに解ける問題で、語彙問題は時間がかかります。

中には、パート6にしかない問題もあります。

1つ目は、文と文の接続語を入れる問題です。

No. 133
(A) After all
(B) For
(C) Even so
(D) At the same time

TOEIC公式のサンプル問題から引用)

上の133番の空所は、前の文のピリオドの直後にきていますね。
これが、文と文をつなぐ接続語の問題です。

このような問題は、空所の前後を見るのがポイントです。

空所の前には、「デザインが理解できる」みたいなことがかいてあります。

そして空所の後ろには、「コミュニケーションの能力を上げられる」と書いてあります。

この2つは、どちらも「このセッションで学べること」になっていますね。

ということは、この間に入るのは(C)のAt the same time「同時に」になるということがわかると思います。

このパターンは前後の関係を見るということを意識すれば、あまり時間はかからないと思います。


もう1つのパート5にないパターンは、1文全体が空所に入る問題です。

No. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.

134番は、文の一部ではなく、文全体が選択肢になっていますね。

このパターンも、さっきの問題と同じで
「空所の前後を見て1番良さげになる選択肢を選ぶ」のが速いです。

ただこの問題は難しく時間がかかることが多いです。

700点以上を狙っていない方は、時間をかけて無理に解こうとしないほうがいいです。
もっと取るべき問題があります。

高得点を狙う方は、問題を多く解いてなんとか慣れましょう。


あとパート6で重要なことを1つだけ。

文章はすべて読みましょう

注意書きや小さい文字が文章中にあることがありますが、
そこが回答の根拠になることが結構あります。

すぐに読めると思うので、重要じゃなさそうなところも読み飛ばさないようにしましょう。

パート7の時間配分

パート7は1問平均1分で解くことを心がけましょう。


ただ最初のほうは文章が短く、答えが見つかりやすいので、1問1分未満で解くようにしましょう。
というのも、後半の長い文章を1問1分ペースで解くのは上級者にもきついです。
なぜなら後半は読む箇所が多く、答えを見つけるのに苦労します。
なので最初のほうの時間を短縮して、時間を後半に残しておくのが理想です。


読者の中には、
「自分は高得点を狙っていないし、最後まで読めなくてもいいや」
と思っている方もいると思います。

個人的には、700点以上を狙う方は最後まで読むようにした方が良いと考えています。
後半にも簡単な問題があるからです。

後半の長い文章に委縮してしまう人も多いですが、
問題の難易度は前半も後半もあまり変わらないです。

解ききれなかった問題の中に、簡単な問題が含まれていたらもったいないので、
最後の文章まで読んだ方が間違いなく良いです。

文章を速く読むための学習法は後述します。

速く読むための学習法

TOEICのリーディングは時間が足りなくなる人がとにかく多いです。

そこで、自分がやっていた速読のトレーニングを紹介します。

それは、「音声の速度に合わせて読む」ということです。

方法は以下の通りです。

速読トレーニングの方法
・音声付きのパート7問題集を準備する
・まずは、時間を意識して普通に解いてみる
・わからないところを解説、和訳などで確認する
音声を流して、その速度で文章を読む(1つの文章で5回が目安)

まあ、最後以外は普通ですね。

なんでこんなことをするかというと、音声の速度で読むのに慣れれば、
TOEICでも余裕をもって解き終えられるからです。

音声の速度で読むと、実はTOEICでもかなり時間が余ります。
読むのが速ければ、難しい箇所や理解があいまいな箇所をもう一度読む余裕が生まれます。
難しい部分を2回読むことができれば、当然正解数は増えると思います。

TOEIC界では、返り読み・2度読みは悪とされていますが、
そもそも読む速度が速ければ、2度読むことは問題になりません。

あなたも音声に合わせて読むトレーニングをして、速読力をゲットしましょう。

僕がこのトレーニングに使ったのが、
読解特急5 ダブルパッセージ編」です。

音声が付いていて、文章も長いものばかりなので
速読トレーニングにはうってつけの教材です。

でも結局は、問題をいっぱい解くのが王道

巷では、スコアを効率的に上げるテクニックがあると言われています。

僕はこういったテクニックに頼ることはおすすめしません

TOEICは英語力がある人が、高得点を取れるようになっています。

したがって、テクニックが通用しない問題が多いです。

スコアアップの1番の近道は、
テクニックを身につけることではなく、英語の能力を上げることです。

これは断言できます。

英語力を上げるには、とにかく聴いて・読むこれしかないです。

ただこれをおろそかにする人が多いです。

TOEICで点を取りたいのであれば、
楽なパート5・6ばかりやるのではなく、パート7をひたすら解きまくってください

1か月集中的にやれば、効果は確実に実感できます。



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